その他
2018/04/18
デジタル or アナログ?
寒さが戻ってきてしまいましたが、お変わりありませんか?
さまざまな技術が速い流れで発達している今はデジタルの時代であり、アナログのものは古臭いと思われがちです。
映画やテレビの番組にしてみても、CGが使われているものをあちこちで見ることが出来ます。
本物の人間以上に巧みな動きをする動物たちや、スターウォーズの世界など。
ヘアメイクの私としてこのことを実感するのは、コンピューターによる写真加工技術の飛躍的な向上により、写真撮りした作品をデジタル補正なしで世に出すことがなくなったことからです。
モデルさんの顔の影の部分を少し明るくしたりと、通常は修正程度のものが多いですが、
もはや元の姿はいかに?? という場合も。
アプリを使えば今では、スマホユーザーなら手軽に写真を加工することもできますよね。
さらに、CGの技術がここまで発達すると、そもそもモデルさんを使って写真撮りをする必要など無くなるのではと思ってしまいます。
最初からCGで、完璧なスタイルのモデルさんが作れますから。
そういえば、私の作品でもCGを駆使したものがあったなぁと。
少しやりすぎかしら?
話しは変わりますが、「1/fゆらぎ」という言葉があります。
少し謎めいた響きですが、耳にしたことがある方もいらっしゃると思います。
これは、東京工業大学名誉教授である武者利光さんが研究をされている理論で、規則正しさと不規則さが、ちょうどよいバランスで調和したパターンのことを言います。
例えば、自然界で生まれる不規則なリズムがこの例にあたります。
ろうそくの炎や波の音、川のせせらぎなど。
すべてが一定の規則正しさの中にあるのではなく、不規則不安定にゆらいでいるのですね。
そして、この不安定さが人に心地よさを与えているものと考えられています。
そもそも、私たちの心拍のリズムがこの不規則な「1/fゆらぎ」のパターンであり、体のリズムそのものが「1/f」で成り立っていることになります。
このことから、このパターンを人が心地よいと感じるのかもしれません。
そして、この「1/fゆらぎ」は、アナログの世界が生み出すものなのです。
時間の流れが速い今の世の中でこそ、私たちに安らぎを与えてくれる「アナログ」の要素を含んだものを、生活の中に取り入れると良いのではないかと考えます。
例えば、木の素材を活かしたアイテムもその一つに挙げられるのではないかと。
実は、木目の柄も「1/fゆらぎ」のパターンでできています。
天然の木目は自然界の産物であり、一つとして同じものはありません。
自然の癒しの効果を、木製の家具をお部屋の中に置くことなどによって、比較的容易に得ることができますね。
モノのお値段の話しになると、「デジタル」の世界で出来たものは大量生産に向いているので、安価で製品ができます。
対して「アナログ」製品は「ハンドメイド」。
最終的には、私たちがどちらを選択するかを問われることになりますが、少しばかりの贅沢で自然の癒しを身近に取り入れることができるのであれば、こちらもアリなのかなと。
オフィスや住まいは今やデジタルで無機質な空間です。
日ごろのストレス、溜めこんでいませんか?
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今日も最後までお読み頂きありがとうございました ♥