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2018/03/27

素材を活かす

桜が見ごろですね。

皆さん、お花見は楽しんでいらっしゃいますか?

 

今日は、「素材」というものについて少し考えてみたいと思います。

 

【裏方としてのヘアメイク】

ヘアメイクの仕事というのは、撮影ではモデルさん、結婚式では花嫁さんの個性を引き出す仕事です。

 

メイクをする側が、自分勝手に好みのメイクを押し付けるのではないのですね。

 

本来人間の顔というものは、左右非対称でかなり歪んでいます。

 

そこでメイクは、その歪みをバランス良く見せるため、補正・修正を施す作業と言っても良いと思います。

 

左右非対称に問題があるという話ではなくて、それはそのひと自身の特徴・個性だと前向きにとらえ、良い部分を外に発信するお手伝いをするのが、わたしたちヘアメイクの仕事であると考えています。

 

【アーティストとしてのヘアメイク】

普段は上記の様に、裏方としてヘアメイクのお仕事をする機会が多いのですが、時としてアーティストとしてその技量を発揮する機会に恵まれます。

 

アーティストの部分を強調する場合は、モデルさんを絵描きのキャンバスとして扱い、自分の作品を仕上げる方向性でメイクをしていきます。

 

こんな感じでしょうか。

 

植物のオブジェの中でポーズを取るヘアメイクモデル

 

これは、以前作品撮りしたものですが、モデルさんの良さを引き出してはいるとは思いますが、それ以上にメイクする側の意思が強く感じられますよね。

 

こんな方向性でも自分自身やモデルさんを表現することが出来ます。

 

【天然素材を考えてみる】

ところで、この上のモデルさんが被っている帽子ですが、実は本物の「木」なんです。

 

「ツキ板」という素材で、天然の木材を0.2mmに削ったものらしいのです。

 

通常は家具や建築などの材料として利用されるらしいのですが、スタイリストさんが知人から分けてもらい、それをアレンジして帽子を制作して頂きました。

 

その「ツキ板」でドレスも作ってしまいました。

 

植物の中で手をかざしてポーズを取るヘアメイクモデル

 

本物の木のドレスになります

 

素材を手配したスタイリストさんに話しを聞いたのですが、普段日常で目にする木目の柄は、そのほとんどがビニールや紙に木目柄が印刷されたコピーであるとのこと。

 

確かに、撮影に使用された本物の木のドレスや背景に利用した壁紙などは、深みを感じることが出来ました。

 

立体的に、前へせり出してくる感じでとでも言いましょうか。

 

【天然素材と向き合うこと】

モデルさんや花嫁さん。

ホンモノの木材も同じ天然の素材です。

 

わたしたちはその、フレッシュで生きている素材と真摯に向き合い、その素材に備わっている素晴らしいパワーを引き出すことができるアーチストでいなければならないと考えています。

 

お花見、楽しいですが、飲みすぎには注意しましょう。

 

 

今日も最後までお読み頂きありがとうございました

 

 

素材を活かすのはメイク技術の習得から!!

 

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